夾心餅乾世代

夾心餅乾とは「クリームなどが挟まっているビスケット」。このお菓子に象徴される世代とは?



最近何かと話題になる団塊の世代。これは堺屋太一氏による言葉だそうだが、今や考案者よりもよほど有名になった。思えば、日本人の考え方や行動が「世代別」に解釈されるようになった、そのハシリがこの言葉じゃないだろうか。

他にもいくつか、パッと思いつく世代の呼び方がある。たとえば「全共闘世代」「シラケ世代」「バブル世代」。加えて、マーケティング会社などが消費者の行動分析のため、各世代に一通り名を付けている。この本によると「キネマ世代」「ハナコ世代」「ばなな世代」「ケータイ世代」「プリクラ世代」…(さすがに上品)。もっとも、「団塊の世代」とその子供である「団塊ジュニア世代」ほどインパクトがあって、定着しそうなネーミングはない。これは言葉のパワーによるものか、それとも世代の構成員のパワーによるものか。

ところで、世代に名前をつけることは台湾でも好まれているようだ。最近知ったのがこの「クリームサンドビスケット世代」。該当するのは3,40代。上には面倒を見なければならない両親がいて、下には贅沢を覚えた子供がいる。上下の世代からぎゅっと挟まれて精神的、経済的にプレッシャーを被ることを表現したようだ。別名「サンドイッチ世代」。

その他に、果物の名前をつける面白い言い方をいくつか見かけた
大体こんな風なことらしい。
●イチゴ族:1970年代後半〜80年代前半生まれ。外ヅラはきれいだが抵抗力がなく、逆境に弱い。
●水蜜桃族:1980年代後半〜90年代前半生まれ。新しもの好きで自慢好き。こらえ性がなく、ちょっとヤなことがあるとすぐキレたり腐ったりする。
●レモン族:1950年代生まれ。外見はなんてことないが、中身はキツイ。だが健康にはいい(最後の一言が謎)
●グアバ族:1960(一説に50)年代生まれ。物欲はあまりなく、安定した暮らしを好む。逆に言えば頭が固く、変化に対応できない(グアバって固いんだっけ)
※年代についてはあまり明確に規定されていないようだ。

他にもリンゴ族やブドウ族という言葉を見かけたが、どうやらイチゴ族の後追いでいろいろ出来てきたようで、だんだんこじつけが苦しくなってくる(笑)。とは言え、これらの名称からは、世代ごとの人間性を食物になぞらえてズバリ表現しようという、一種の諷刺精神のようなものがうかがえる。考えるのがかなり大変そうだが、いちいち頷かされるものがある(んだろうなあ、現地の人には)。

一方日本の場合は、各世代の青春期に話題になったり、流行したものをそのまま借りてきてネーミングするという手法。どちらかと言えば、人を語るというより、人を通して時代を語るようなネーミングだ。なんだか、歳の近い者同士が昔流行った歌謡曲で盛り上がり、なんとなく分かり合っちゃうようなノリを感じなくもない。

そう言えば、「イチゴ世代」という呼び方は十数年前の日本にもあった。団塊ジュニア世代のことだそうだが、こちらの由来はと言えば、彼らがマーケティング的に注目され始めた頃、年齢が「15歳」だったから。もう…、単なるダジャレぢゃないですかT_T しかも、当時の年齢からとったネーミングだから、あっという間に使われなくなった(笑)。ちなみに前述した「ばなな世代」は吉本ばななにちなんだもので、果物とは関係がない。

ところで、イチゴだリンゴだレモンだなどと言われても、男性にとっては面映ゆいばかりじゃないかと思うが、案の定これらの名称は、女性マーケットを前提として生まれたものらしい。そう言えば、日本のマーケティング業界が名付けたハナコ世代、ばなな世代、プリクラ世代などのネーミングにも、明らかに女性の方にウエイトが置いてある。ふうん。国は違っても現代社会、やはり消費の中心は女性なんですね。ま…、いいけど -_-
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by uedadaj | 2006-04-25 17:09 | | Comments(2)
Commented by yutakarlson at 2008-05-24 14:28 x
■携帯電話を中国80後世代分類のメルクマールとする?
こんにちは。どんな国でも、国の将来は若者達のものであり、若者がつくっていきます。それは、中国も同じことだと思います。現在中国ではいわゆる若者世代を 80後世代として論じています。日本や台湾でもそのような扱いをしています。しかし、私は世代だけで分類して、若者層をひとつにくくるのは間違いだと思います。特に、中国内外各地で赤い旗を振って暴れた若者(憤青(ふんちん))がすべてだと思うのは、完全な間違いだと思います。世代に共通の特徴とは別にいくつかの層で分類する必要があります。そうしなければ、これから政治上の問題でも、貿易でも、中国での事業展開でも正しい認識をもって実行できないと思います。私のブログでは、この80後世代を三つに分類してみました。私は、中国80後世代について、これからの中国の将来を占うために着目しています。これからも、着目し続けていきます。是非ご覧になってください。この三つの層の中で、ゼリー層(日本から輸入されたゼリーを食べて育った世代)は、おそらく現代の普通の日本人と会話をしてコミュニケーションができる唯一の層だと思います。
Commented by uedadaj at 2008-05-27 18:23
yutakarlson さん、こんにちは。
なるほど。収入や教育の面で、おそらく日本の何倍も格差が激しいかと思われる中国の社会を、単に世代だけで論じるのは確かに不正確かもしれません。
それにしても「ゼリー」とは目のつけどころが面白いですね。


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