【2535】新宿西口的「吸菸難民」(日文版)

(台湾《2535雜誌》2009年7月号掲載--掲載文は繁体中文)



<テーマ:タバコ>
新宿西口の「喫煙難民」

新宿西口の駅前大通りを歩いていたら、不意に視界に霧がかかった。同時にのどが反応して思わず咳き込んだ。どうやらタバコの煙らしい。

僕はタバコのニオイ自体は嫌いではない。ただ、数年前に気胸という肺の病気を患って以来、煙を吸い込むと咳が出る。近くの人が吸っているのならその場を離れれば済むが、この時は煙の量が半端ではない。そのへんで焚き火でもやってるのかという感じだ。やむなくハンカチで口を覆いつつ、煙の出所を見つけるべく歩きながら左右を見回した。

程なく見つけた。新宿駅の地上出入口の真ん前、広い歩道スペースの一角に、朦々と大量の煙が漂う一帯があり、3、40人ほどの人だかりが一斉にタバコを吸っている。新宿のど真ん中とはいえ、この人数が歩かずに群れていると少々目立つ。中年のおじさんが多いが、よく見ると老若男女いろいろだ。連れ立って吸いに来た学生風の連中もいるし、たった一人で、ホッと一息というような表情でうまそうに煙を吸い込んでいるお姉さんもいる。ここにたどり着くまでよほど我慢していたんだろう。

見ると「Clean Shinjuku」「Smokers' Style」などと書かれ、区のマークが入った表示板付きの灰皿が数台。それだけでは間に合わないと見えて、大きなステンレスの箱をいくつか地べたに置いて水が張ってある。既に吸い殻で一杯だ。その横に背広とコートを着たおじさんが二人、不良高校生みたいにしゃがみ込んでダベっていたりする。

いつの頃からか日本では、喫煙者に対する非喫煙者の態度が厳しくなる一方で、「禁煙ファシズム」という怖い用語ができていたりする。「煙がイヤ」という感情面に加えて、他人のタバコの煙を吸う「受動喫煙」が危険だという知識が、公共の場での喫煙反対を反論の余地のない正論に押し上げた。

数年前から、多くの自治体が歩きタバコを条例で禁止しているようだ。一方駅構内の喫煙所も順次縮小され、この4月からは首都圏のJR駅構内が全面禁煙。喫煙者は一旦外に出るとなかなかタバコを吸えない「喫煙難民」となりつつある。そんな彼らの受け皿として、東京の多くの区が駅周辺などに喫煙スペースをつくっているらしい。見つけやすいロケーションといい、数十人も一度に喫煙できる広さといい、喫煙者に同情的な配慮が感じられなくもない。

だが、多くの人が集まると生産される煙霧も大量になる。しかもこんな屋外の吹きさらしでは、どこに漂っていくかわからない。事実、僕が咳き込んだのは、ここから4、50mばかり離れた場所だった。いわばそれまで駅内に留まっていたタバコの煙が街に進出してきたわけで、却って迷惑に感じる人もいるはずだ。遠からずこの手の喫煙スペースは問題になり、結局追い立てられるんじゃないだろうか。

そうなるとこの喫煙難民たち、今度はどこへ流れていくんだろう?実は日本人の場合、20代以上の成年の4人に1人、男性に限って言えば4割が喫煙者という。「難民」と言うにはかなり大きな勢力だ。


(中文版はこちら
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by uedadaj | 2009-08-15 18:17 | 散歩


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